●浮気調査が中心だが、専門分野に将化した事務所も数多くある
浮気調査や金銭をめぐるトラブルの調査をはじめ、探偵は様々な依頼を受
けますが、 意分野に特化して営業している探偵事務所も少なくありません。
参考までに、探偵が請け負う代表的な調査を簡単に説明しましょう。
●浮気調査
探偵事務所へくるもっとも多い依頼が浮気調査です。その割合は、全体の
依頼数のうちじつに約7割を占めています。
ただし前に説明したとおり、ターゲット(調査対象者)を尾行して浮気の証
拠を得るものから、浮気相手の素性を調べる調査まで、様々にあります。
人間社会は男と女で成り立ち、男と女をめぐるトラブルが、ひじょうに多
いのが人間社会です。探偵業を続けていけば、それを実感することになる
でしょう。
それらのトラブルというのは、当事者同士、もしくは当事者の周りにいる
誰かに相談したとしても、解決できる種類のも分ではありません。容易に
解決することができないからこそ、依頼者はワラにもすがる思いで探偵事
務所を訪れるのです。
●金銭をめぐるトラブルの調査
貸したお金が返ってこないなど、金銭をめぐるトラブルも絶えません。探
偵事務所が受ける依頼の中で、金銭をめぐるトラブルヘの依頼も少なくあ
りません、ただし「借権回収」そのものは、弁護士か、許可を受けた債権
回収業者にしかできません。探偵 が行うのは、その前の段階のアドバイス
や調査などですが、実は、できることは多くあるのです。
また、金銭をめぐるトラブルは、その背景に男と女をめぐるトラブルがあ
ることも少なくありません。
●企業調査
企業情報を有料で提供する帝国データバンクなども調査会社に分類されます
が、探偵事務所とは違います。
両者の違いとしては、大手調査会社が主に業績などの数字を中心とした調査
を行うのに対し、探偵事務所の企業調査は、人物の調査を中心とすることで
す。
とくにオーナー社長が経営する中小企業は、社長個人の性格によって、経営
が大きく左右されがちです。経歴や性格を含め、中小企業の社長の人物を調
査することは、たいへん重要なことなのです。
ときには社長の女性関係を調べることもあります。これもまた、ときに会社
の経営を揺るがしかねないこともあるからなのです。
さらに、社長個人の「隠し資産」を見つけ出す依頼も受けます。これはきわ
めて高度な技術が必要になる場合もありますから、優秀な探偵でなければ務
まらない仕事です。
このように、企業調査もまた、人間を調査する仕事なのです。
●個人の素行調査
以前なら、代表的なものは企業から依頼を受ける「採用調査」でした。
これは企業が人を採用するにあたり、履歴書にウソがないか、特定の思想の
持ち主ではないかなどを調査するものです。
とくに思想調査は、学生運動が盛んだった時代には必ずといっていいほど行
われていました。企業は採用する人数分だけ定期的に一括で依頼してきます
から、探偵事務所にとっては、大きな収入源でもありました。
時代が変わった現在では、思想調査はほとんどなくなりましたが、履歴書に
ウソがないかどうかの調査は少なくありません。
また、企業から依頼を受けて、特定の社員の行動調査を行う場合もあります。
その社員が不正を犯している疑いがあったり、実際に何か問題を起こしたり
した場合などです。
企業は警察に届けたり、弁護士に相談したりもしますが、企業秘密にかかわ
るものなど、場合によっては、探偵事務所に調査を依頼することもあるので
す。
内部の問題が外に漏れることを避けたいという思惑が絡んでくるためです。
●その他
他には、例えば「失踪者探し」なども行います。
家出をはじめとした自発的な失踪から、誘拐など犯罪性の疑いがあるものま
でを含めると、日本でも年間数万人の失踪者がいます。
探偵事務所が請け負うのはその中のごく一部に過ぎないとしても、合計すれ
ばかなりの数になります。ちなみにアメリカでは、失踪者探しを専門にする
探偵もいるほどです。
ここでは代表的なものを挙げましたが、すべての種類の依頼に共通すること
は、人間の素性を調査する、と言う点です。
それが男と女のトラブルであれ、金銭をめぐるトラブルであれ、または企業
の要請であっても、探偵事務所は、ターゲット(調査対象者)の素性を調査す
ることで成り立っていることに変わりはありません。
探偵に求められる資質とは、最初から最後まで、人間に対する洞察力女ので
す。これは後から説明しますが、最近は「データ屋」と呼ばれるプロの探偵
相手の職業も成り立ちはじめてきました。探偵が調査を行ううえで必要とな
る基礎データを提供する仕事です。例えば、ターゲット(調査対象者)を調査
するために必要となる基礎資料などです。近年はパソコンを駆使したデータ
屋も現れてきました。