探偵と興信所の教科書−探偵と興信所の仕事、基礎知識。探偵を目指す人すべての入門書

フリーで活躍できる探偵業界

フリーで活躍できるのも、この業界の特徴です。
フリーの探偵は、自分で依頬王を探さずに、探偵事務所が受けた依頼を
「外注」として請け負う仕事です。
ちなみに、探偵事務所を経営していても、実際はフリーの探偵も少なくあ
りません。
探偵事務所の名前を「屋号」と呼びますが、屋号を持って電話帳などに広
告を掲載していても、実は1人で経営し、しかも、仕事の多くは他の探偵
事務所からの「外注」に頼る探偵が少なくないのです。
探偵業の顧客(依頼主)には、定期的な企業の採用調査などを別にすれば、
いわゆる「リピーター」はいません。多くの人が利用するものでもなく、
ロコミで評判が上がることもほとんどありません。
ですから広告に頼ることになりますが、広告掲載には費用がかかり、ノウ
ハウも必要です。調査能力はあるけれど、依頼主を集める仕事は苦手・・
こうした探偵も少なくありません。
つまり何人か調査員や事務員を雇って探偵事務所を経営しようと思えば、
調査能力よりも経営能力が問われてくるのです。
調査に専念するために、大手探偵事務所の社員探偵として働くこともでき
ますが、フリーの探偵として活躍することもできるのです。
また、探偵事務所側の理由もあります。 
探偵の仕事の基本は「尾行」と説明しましたが、尾行調査には、何よりも
まず「人手」がかかります。基本的に尾行は「時間指定」があり、探偵事
務所は必ずその時間に尾行調査を行う探偵を用意しなければいけません。
かといってすべて社員で対応しようとすれば、多くの人員を社員にしなけ
ればならず、効率的ではありません。
ここに、フリーの探偵が必要な余地があるのです。
フリー探偵の世界はシビアな世界です。中途半端な仕事をすれば、探偵事
務所から相手にされなくなります。もっとも、これは他業界でも「フリー
」と呼ばれる仕事ならどれも同じでしょうか。
フリーとして活躍するためには」誰にも負けない得意分野を作るというの
も、ひとつの方法だと思います。
また、電話番号や保険証、車のナンバーなどをもとに調査を行うのも探偵
の仕事でしたが、現在これらの仕事は「データ屋」として、探偵とは若干
異なった業界が確立しています。
インターネットを見ると「データ屋」らしき広告もありますが、一般の人
相手には、かなり割高な料金を請求するはずです。「データ屋」は、探偵
業相手の専門業者といえます。