探偵と興信所の教科書−探偵と興信所の仕事、基礎知識。探偵を目指す人すべての入門書

誰でも一流探偵になれる!

●失敗と努力・工夫を繰り返せば、必要な技術は身についていくもの
探偵の仕事の基本は尾行調査ですが、これも、最初から上手にできる人
は多くいません。
努力して、失敗を重ねることで上達していくのです。
電話による聞き込み調査でも、探偵学校で基礎を学んだとしても、最初
は何を聞いていいのかさえ、分からないものです。
だから、どうしてもダイヤルを押す指が止まってしまいます。
とくに電話による聞き込み調査は、1回失敗したら、まず間違いなく2回
目を行うことができません。またこのことを知ると、なおさら指が止まっ
てしまうのです。
今日は止めておいて、明日かけよう。そう思っているうちに、すぐに3日
4日と経ってしまい.ます。
そしで、勇気を振り絞って電話してみたら、相手がいなくなっていた−こ
うした経験は誰にでもあるものです。
しかし、こうしたことを繰り返していては、いつまでも半人前のままです。
自分なりに電話をかけるタイミングを考えたのなら別ですが、今日電話を
しなければいけない相手には、今日、電話をしなければいけないのです。
他の職業でも同じだと思いますが、努力することによって、誰でも一流の
探偵になることができます。
そして必要な努力とは、「今やるべきことを、今、やる」ということです。
電話による聞き込みが典型ですが、電話することをためらって明日に延ば
してしまってはいけないのです。
若い探偵を見ていると、電話をためらってしまう人が少なくありません。
最初は仕方ありませんが、一年も二年も繰り返していては、聞き込みの技
術は上達しません。
尾行調査や張り込みには練習も必要です。
仕事を終えた後、自宅に帰る最寄り駅から、帰宅する誰かを尾行してみる
とか、浮気の現場を押さえる写真撮影のために、休日、街に出て撮影の練
習をしてみるとか、上達のはやい人は、自分なりに練習をしているもので
す。
街で見かけて気に入った女性を尾行することだって、練習になるのです。
もちろん「間違いを起こさなければ」ですが。
また、とくに探偵の仕事は、その場その場の判断が重要になる仕事です。
だからこそ、失敗することも少なくないのですが、なぜ、そこで失敗をし
たのか、これは徹底的に考えなければいけません。
しかも、それは、次の未知なる判断の場の糧にするために考えるのです。
つねにその場の判断が問われる仕事ですから、同じ場面がなく、したがっ
てまったく同じ失敗はないともいえますが、同じような場面は必ずありま
す。
なぜ失敗したのかを考えるのは、次に遭遇する場面に向けて考えることが
必要です。
ところで、探偵業界に入ってくる若い人たちは、夜は遅くてもいいけれど
、朝はやいのは苦手です、という人が少なくありません。
これは探偵のイメージから来る誤解だと思いますが、朝はやいのが苦手な
人は、一流の探偵になることはできません。
張り込みでも、朝7時からはじまることはよくあります。
この場合、余裕をみて1時間前の朝6時には現場に入っておくべきです。
自宅が現場まで遠ければ、朝の5時、もしくはもっとはやく起きなければ
いけません。
朝はやいのが苦手な人は、探偵に向かないとさえいえます。
尾行にしろ、張り込みにしろ、聞き込みにしろ、探偵の調査は自分のぺ
ースで行うことができません。相手のぺースで動かざるを得ないのです。
また、仕事ができる探偵は、道具にこだわりを持っている人が多匝と思
います。
これは特殊な機器をたくさん持っているというのではなく、いつも使う
道具に対し、ひじょうに愛着を持っている感じです。
長く使っているけれど、よく整備されてきれいなもの。
くわえて、これは私の感覚ですが、特殊な機器にしろ、道具類にしろ、
ひじょうに興味を持つ人も、優秀な探偵には多いようです。
新しい製品が出たら、買うにしろ買わないにしろ、気になってしまう人
です。