●努力次第で大きな利益は見込めるが、「職業倫理」の確立が大前提
後から詳しく説明しますが、探偵事務所は、なかなか広告を出すことが
できません。
現在はインターネットの普及で改善されましたが、今でも、三大新聞な
どには、広告を載せることができないのです。
その理由は、探偵業が、まっとうな職業として認められていないからで
す。
これには歴史的な背景もありますが、残念ながら、依頼主の要望を損ね
るような、いわゆる「悪徳探偵」が絶えないことも大きな理由です。
一般的な感覚として、探偵事務所の調査料は決して安くありません。
まとまった尾行調査や行動調査を頼めば、数十万円単位の調査料が必要
になります。
ごく普通のサラリーマンが簡単に出せる金額ではありません。
もちろんこれは、不当に高い値段をつけているのではなく、とくに尾行
調査には人手がかかることや、定期的に依頼をする依頼主がほとんど存
在せず、そのために広告を出し続けなければいけないなど、それなりの
根拠があっての調査料です。
そして、経営をきちんと軌道に乗せれば、探偵事務所も、報われるだけ
の利益を得ることができます。
しかし、これは他の職業でも同じですが、経営が傾けば苦しくなります。
間題は、経営が苦しくなったとぎ、探偵業は「堕ちやすい」職業である
ことです。
つまり、依頼主の要望を損ねて、自分の利益のためにのみ、働く探偵に
なってしまうことです。
探偵は、依頼主のプライバシーに触れる職業です。
しかも、きわめて深いプライバシーです。
誠実に望めば、依頼主のトラブルを解決できるやりがいある仕事ですが
、悪用しようと思えば、いくらでもできる仕事でもあるのです。
もちろん依頼主のプライバシーを悪用することは、許されることではあ
りません。
そして、堕落していく探偵事務所は、先に経営が苦しくなって堕ちてい
くのです。
他のどの職業でも同じですが、探偵事務所の経営は、きちんとした収益
計画を立てることが大切です。
それは、他のどの職業よりも大切なことかもしれません。
探偵事務所の経営には、依頼主を集めることも大切ですが、調査を行う
人手を確保することも大切です。尾行調査はとくに人手がかかります。
しかし、人手が必要だからといって、フリーの探偵を片っ端から集めて
は、トラブルの大きな原因になります。信頼できるフリーの探偵に仕事
を依頼してはじめて、調査はきちんと遂行されるのですが、信頼できる
フリーの探偵を集めるのも、最初は大変なことです。
探偵事務所の経営も、努力が報われる職業です。大きな利益を得ること
もできます。そのためには、まず堅実な経営からはじめるべきです。