●唯一「商品」ともいえる調査報告書。納得していただく内容が求めら
れる。
調査を終えて依頼主に提出する「報告書」・は、調査し九ことの「証拠
」でもありますから、きわめて重要なものです。
報告書は、いわば調査料を請求できる「商品」ともいえます、報告書で
すが、ある程度の分量が必要だと考える探偵事務所は多いようです。
例えば浮気調査の結果で、浮気の証拠写真1枚と簡単な説明書きだけで
は、報告書としては素っ気無さ過ぎて、不十分に思われるのです。
報告書は「商品」なのですから、それ相応の体裁と、分量は必要だと思
います。
報告書の書き方は、項且を挙げて箇条書きで並べる形式と、主に文章で
説明する形式がありますが、一般的に、箇条書きの説明と、文章を交ぜ
ながら書く形式が多いようです。
これも、分かりやすさを出すとともに、文章量で稼ぐ気持ちもあるよう
です。
探偵事務所の中には、報告書はとにかく分量がなければダメだと考える
ところもあります。
内容よりも、分量なのです。これもひとつの方法かもしれませんが、過
剰になりすぎては、依頼主が読む負担が増えるばかりです。
これは面白い傾向だと思いますが、報告書の文章について、「ここは意
味がおかしい」とか、「この表現は間違っている」など、文句をつけて
くる依頼主は、意外に少なくありません。依頼主に、報告書を「採点」
されるわけです。
これは、あまりいい気持ちではありません。
また、報告書には「所見」を書くことを課す探偵事務所もあります。
「所見」とは、調査を行った探偵の見方や推測のことです。
報告書に必要なことは、何をおいても「客観的事実」を書くことです。
中途半端な所見を入れると、依頼主をよけいに惑わせたり、報告書に書
いた客観的事実が損なわれることにもなりかねません。逆に、依頼主に
対する的確なアドバイスになることもあります。
所見を入れることが本当に必要なのかどうか、いたずらに分量を増やす
ために書いているのではないのか、じっくり考えることが大切です。
ちなみに、とくに文章の文末で、探偵独特の表現があります。
とくに使われるのが「〜思料される」という表現です。これは、確証は
できないけれど、ほとんど問違いない、という意味です。
同じように、「〜案ぜられる」「〜と聞く」という言葉もよく使われる
ようです。
いたずらに分量を増やすことはありませんが、それ相応の体裁と分量は
必要です。探偵独特の表現も、ときには効果的かもしれませんが、必要
なことは調査で得られた客観的事実を、きちんと書くことです。
私は、ターゲット(調査対象者)の行動の場合、分刻みで報告書に記載し
ています。