●3000社以上あるといわれる探偵事務所。その現状をおおまかに把
握しておく
探偵事務所は、大きく分けて「大手」「中小」「フリー」があります。
●大手探偵事務所
資金力があり、電話帳に1ページの広告を出しているところです。関東
圏の電話帳なら、広告サイズにもよりますが、年間3000万円近くの
広告費がかかります。
年間10億円近いお金を広告費に使っているところもあります。
報告は探偵事務所の生命線でもありますから、広告費の多寡によって、
探偵事務所の規模がある程度わかります。
大手だからといって、必ずしも調査能力は比例しないのですが、広告
費をかけている分だけ、調査料が高くなるところもあります。
●中小探偵事務所
規模の拡大を目指さず、得意な分野を中心に、堅実に仕事を行ってい
るところも少なくありません。
大手に比べて調査料は安い傾向にありますが、調査能力はそれぞれに
違います。また、請け負った仕事を、そのまま外注に投げてしまう事
務所もあります。
●フリー探偵
個人で探偵を名乗り、探偵事務所から仕事を請け負っています。能力
がなければ仕事が来なくなりますから、シビアな世界でもあります。
フリーの探偵が受け取る調査料は、探偵事務所が受け取る調査料の3
0%〜40%です。依頼主を集めるための営業と、その経費は探偵事
務所が負担しているからです。
フリーの探偵には、調査に専念したいと考える人のほかに、営業行為
が苦手で自分では仕事をとれないという人も少なくありません。
1業種1法人の公益法人として、探偵業界には「日本調査業協会」が
ありますが、他にも「全国調査業共同組合」など、業界団体は多数あ
ります。公益法人の「日本調査業協会」でも、加盟している探偵事務
所は、全国の探偵事務所の2割とされています。
現在、日本の探偵事務所は約3000あるといわれています。
ただし、広告や営業のために、1つの事務所が複数の名前を使う「多
重屋号」も含まれ、実際にはその半分程度ともいわれています。
探偵事務所が多いのは、圧倒的に東京と大阪です。
今後、探偵事務所を開業するのなら、競争の少ない地方がいいかもし
れません。
探偵事務所の広告は、インターネットが主流になりつつあります。イ
ンターネットの広告をチェックして、探偵事務所が少ない地方で開業
するのもひとつの方法です。
【探偵こぼれ話】
「尾行調査」は若者?「内偵調査」はベテラン?
現在では、依頼主の協力のもとにターゲットの自動車に発信機をつけ
るなど、尾行調査も昔に比べれば楽になりましたが、それでも尾行調
査は、まず「体力勝負」であることには変わりません。
どこに行くのか分からないターゲットを追うのですから、体力が必要
で、しかも精神的な強さも問われます。
逆に、聞き込みを中心とした内偵調査は、経験と知恵が問われます。
探偵学校でも聞き込みのテクニックは教えてくれますが、効果的な聞
き込みの方法を会得するためには、経験しながら覚えていくほかあり
ません。
尾行なのか聞き込みなのかは、もちろん手段の違いに過ぎません。
調査依頼に対して、結果を出すためにどの方法が最良なのかの問題だ
からです。
ただ、若い探偵は尾行調査を中心に行い、ベテランになると内定調査
を行うことが多い ことは間違いありません。
実は、内偵調査では、四十五歳でも「若手」に数えられるほどなので
す。