探偵と興信所の教科書−探偵と興信所の仕事、基礎知識。探偵を目指す人すべての入門書

探偵が最低限知っておくべき法律知識

●実利的な法律知識はあって損はない。経験とともに学んでいくことも
多い。
探偵は、たとえ調査のための活動でも法律を犯すことは許されません。
ところが依頼王は、探偵に対して、法律を犯してでも調査を行ってくれ
ることすら期待しています。もちろん依頼王の期待に応えるためだとし
ても、探偵は法律を犯すことは許さ紅ませんが、法律の許す限り最大限
の努力をはらヶて依頼主の期待に応えるべきです。
その許す範囲を知るために、探偵は法律を知らなければなりません。
そして学ぶべき薙の知識は、例えば大学で学ぶお堅い内容よりも、もっ
と現実的なものなのです。
とのような行動を起こしたら、どのように法律に触れるのか?法律に触
れないために、どのような行動を取ればいいのか。
少し専門的な話をすると、法律に触れたら「違法」です。つまり、その
行動に「違法性」があるととらえます。同時に、法律には「加罰性」の
概念もあります。
これは「罰を加えるべき行動なのかどうか」という考え方です。
そのため、法律に触れて「違法性」を満たした行動でも、罰を加えるべ
きではない、つまり「加罰性」がなければ、罰せられないのです。
例えば「軽犯罪法」は、違反したからといって、ただちに罰せられると
は限りません。
「罰を加える程の行動ではない」と判断されることが多いからです。
もちろん、罰せられないからといって違法なことをしては絶対にいけま
せん。
しかも探偵が調査のために行った行動は、一般の人よりも厳しく問われ
ます。
しかし、法律の現実は知っておくべきなのです。
また、探偵は尾行調査や張り込み時に警察官から職務質問を受けたりす
ることがあります。
このときのために、法律をきちんと理解しておくことが欠かせません。
いわば「理論武装」ですが、正々堂々と、調査を行っていることを主張
するために必要なのです。
依頼主に対する専門的なアドバイスは、弁護士を紹介するほうがよいと
思います。
繰り返しますが、探偵に必要なのは、弁護士よりももっと実務に近い法
律の知識です。
依頼主が抱く素朴な疑問に対して、杓子定規の法律の知識を振りかざし
ても説得力はありません。
現実にはこうだ、と説明できる知識が必要なのです。
探偵に必要な法律の知識は、経験を積みながら学んでいくことも少なく
ありません。
探偵は様々な行動を強いられますが、それは前例のないことばかりだか
らです。
経験を積みながら、現場で法律を学んでいくのです。
同時に、現場で法律を学んでいくためには、必要なときにアドバイスを
してくれる弁護士を得ることも大切です。
法律の知識が不足している探偵は、依頬主に信頼されません。
依頼主を不安にさせないためにもきちんと法律を学んでください。