●有能な従業員がほしい時にも、インターネットが活躍する
最初から従業員(探偵)を雇って開業するには、かなりの資金を必要とし
ます。探偵業界には「外注(外部の探偵に仕事を依頼すること)」という
方法がありますから、最初から従業員(探偵)を雇う必要はありません。
しかも、従業員(探偵)を雇うのは、簡単ではありません。
まず、一般の新聞などでは探偵の募集広告を出すことができません。募
集広告を出せるのは、「日刊ゲンダイ」や「夕刊フジ」といった夕刊紙
の3行広告などに限られます。
これは、探偵業が一般的な職業として認められていないためです。
現在ではそれなりの業界規模に成長したのですから、これは差別だと思
います。
しかし、残念ながら現在もそうした状況です。
ただし、現在ではインターネットで募集広告を出すことができますから
、以前よりもずっと募集しやすくなりました。
また、インターネット上には、「探偵ポータルサイト」などのホームペ
ージも開設されています。
こうしたランキングに掲載されれば、従業員(探偵)を募集しやすくなり
ます。
また、先に「外注」について述べましたが、これには注意が必要です。
探偵は、依頼主のプライバシーに触れる職業です。仕事を「外注」する探
偵とも、依頼主のプライバシーをある程度共有するのですから、信頼で
きる探偵でなければ、仕事を依頼するべきではありません。
最悪のケースになると、仕事を依頼した探偵が、依頼主のプライバシー
を逆手に取り、依頼主を脅迫するようなことにもなりかねません。
そこまでいかなくとも、例えば、尾行調査を依頼したとき、きちんとし
た尾行調査をしないで、杜撰な報告書を出してくるところもあります。
報告書を読めば、きちんとした尾行調査をしたかどうか分かるのですが
、それは「やった」「やらない」の水掛け論となり、依頼した探偵とのトラ
ブルになりかねません。
では、信頼できる探偵は、どのように見つけるのでしょうか。
これが、意外と難しいのです。信頼されている探偵は、すでに多くの仕
事を依頼されていますから、簡単に仕事を外注することはできません。
信頼できて、あなたの仕事を受けてくれる探偵を探すのは、ひじょうに
難しいのです。
先に探偵学校について述べましたが、探偵学校のメリットは、横のつな
がりができることです。
探偵学校の同級生とは、将来、お互いに助け合う関係になることができ
ます。
お互いに、信頼できる探偵を紹介し合うこともできます。
私は、信頼できるごく少数の探偵としか付き合っていません。
信頼できる探偵を探すことは難しい。これは、頭に入れておいてくださ
い。
【探偵こぼれ話】
●何気なく見ていたテレビ番組がヒントに
聞き込みを中心とする「内偵」は、報告書作成に向けて、必要な項目をひ
とつずつ埋めていく作業です。
これはパズルのようで、A項目が埋まらないからB項目も埋まらない。
C項目が埋まったからD項目も埋まった、という具合です。
ですから探偵は、仕事を離れても、項目を埋めることが頭から離れませ
ん。
ある日、何気なくテレビのニュース番組を見ていたら、そこで大きなヒ
ントを得ることができたのです。
内偵を行っていた探偵は、あるマンションを依頼人の話から公務員が住
む住宅だと思っていました。
しかしニュースによって、そこは一般の人が入居する雇用促進住宅だと
知り、そこから一挙に、項目が埋まっていくのです。しかも、ここから
ターゲットの二重生活まで突き止めることができたのです。
とくに内偵は、探偵のあらゆる知識が問われる調査です。項目を埋める
ためのヒントは、いたるところに落ちているのです。