●どんな場面でも、どんな人とも自然に接するために、付き合いは多様
であるほどよい
探偵は、様々な人間と幅広く付き合うことが大切です。
探偵は、ありとあらゆる依頼を受けます。もっとも多い尾行調査でも、
尾行対象は様々な人問です。
尾行調査では、尾行対象の属性など、その背景を知ると、意外に役立ち
ます。
例えば尾行対象に関するちょっとした知識やアドバイスを得るうえでも、
様々な人間と幅広く付き合うことは、大きなメリットになります。
また、依頼者が相談しやすい環境づくりの項で、探偵には広く浅い知識
が必要だと説明しました。
何も知らない探偵では、依頼者は不安を覚えてしまうからですが、広く
浅い知識を得るためにも、様々な人間と付き合うことは大切です。
欠かせない人的ネットワークでは、まず「弁護士」と「行政書士」が挙
げられます。
これは、依頼主の依頼が、法律に関係しでくることが少なくないからで
す。
広く浅い知識とは異なりますが、訴訟や、そこまでいかなくとも、専門
的な法律にかかわるアドバイスが必要になったとき、すぐに電話をでき
る弁護士がいないようでは、仕事になりません。
いずれにせよ、まず幅広い人的ネットワークを作ることです。
【探偵こぼれ話】
聞き込みでは、探偵と名乗ることも大切!
聞き込み調査では、身分を隠すと限界もあります。
「なぜ、そこまで聞くのか?」と、必ず不信感をもたれるからです。
ですから聞き込み調査では、ときには「探偵」を名乗ることも大切で
す。
もちろん、名乗ったことで、話が「抜ける」(ターゲットに探偵が来た
ことがばれてしまう)恐れがある場合には、決して名乗ってはいけませ
ん。その心配がなければ、名乗ることもひとつの方法です。
ごく普通の家庭に、探偵が聞き込み調査に来ることはめったにありませ
ん。探偵だと名乗れば、興味を持つ人が少なくないのです。
興味を持ってもらえれば、話は聞きやすくなります。
探偵が、好かれることはほとんどありません。
しかし、嫌われたとしても興味を持ってもらうことが大切なのです。
後は、いかに粘るかです。泣き落としでも、同情を買う方法でも、探
偵の力量しだいで、肝心な話が聞けるかどうかがかかっています。
ちなみに、人は一度ドアを閉めたら、決して開けません。開けた瞬間
こそ勝負なのです。
さり気なく、ドアの内側に靴を入れる方法でも、とにかく、ドアを閉
めさせてはいけないのです。
聞き込みに最適な時間は、夕方以降から夕食までの時間です。
これは経験上ですが、在宅している可能性が高い専業主婦や高齢者も
、昼間はなかなか話を聞くことができません。
逆に、夕食がはじまると、以降の夜間を含めて話を聞くことが難しく
なります。
よけいな話をせず、相手に話をさせる事もテクニックのひとつです。
ターゲットの家族構成を知りたい場合、「娘さんが・・・」と話を振
れば、あとは、相手が話を引き取って、無意識にくわしく明かしてく
れることも少なくありません。
また、肝心な話は最後に聞くこともテクニックのひとつです。探偵が
、いかにも重要な話を聞こうとすると、相手も構えます。関係ない話
を重要だと思わせておいて、「そういえば・・・」と、最後に重要な
話を振れば、意外に、答えが返ってくるものです。
以前はメモを取っていましたが、最近はICレコーダーなどで録音し
てしまうことが多くなりました。
しかし雑音なども入り、後から聞き直したら、大切な単語が聞き取れ
ない場合もあります。
こうしたことを防ぐために、大切な単語が出たら、鸚鵡返しに自分で
大きく単語を声に出すことです。
口をマイクに近づけられればなおよいです。そうすれば、確実に録音
されます。