●活躍する場は限られるが、最新の機器はつねにチャックしておきたい
ところ
先に探偵に必要な5つの機材を紹介しました。繰り返すと、「パソコン」
「バイク(地方なら車)」「ICレコーダー」「デジタルビデオカメラ」
「広帯域受信機」の5つです。
ここでは、さらに一歩進んだ「特殊機器」について説明します。
例えば「隠し録音」と「隠し撮り」は調査活動で必要なものです。
とはいえ、ICレコーダーにせよ、デジタルビデオカメラにせよ、「隠
し録音」も「隠し撮り」も比較的容易にできる時代になりました。
例えばICレコーダーなら、ポケットに入れたまま、もしくはカバンの
中に入れたままで録音できる高感度のものもあるぐらいです。
デジタルビデオカメラは、ナイトショット(暗闇での撮影)に優れた機器
を選ぶべきだと説明しましたが、これもかなり性能が上がっています。
「隠し撮り」では、「ピンポンレンズ」や「ファイバースコープ」など
を使うこともありますが、これもまた、秋葉原などに行けば、かなり性
能の優れたものが手に入ります。
注意することは、特殊機器は、バッテリーがすぐに切れる難点があるこ
とです。
小型のものになればなるほど、探偵らしくてかっこいいのですが、バッ
テリーがすぐに切れて、とくに長時間の調査活動では支障が出ることも
あります。
また、設置に時間がかかることも難点でしょうか。
とくに無線を使った「隠し録音」などは、受信機の設置に手間と時間が
かかります。
それならば、ICレコーダーを少し工夫して使ったほうがいいぐらいな
のです。
残念ながら、探偵とはいえ、特殊機器をつねに使っているわけではあり
ません。
それこそ文字通り、特殊な事情がなければ使わないのです。
日常の調査活動で使うのは、先に挙げた5つの機材でじゅうぶんだと思
います。
それでも、探偵には、特殊機器が好きな人間が多いのも事実です。
私も、調査に使うかどうかは別にして、特殊機器類は決して嫌いではあ
りません。
これは持論ですが、特殊機器類も含めて、機材の発達は目覚しいものが
ありますが、機材の発達に敏感であることは、優秀な探偵の条件だと思
います。
たとえ調査にすぐには使えなくても、どの程度機材が発達し、どのよう
な新しい機器があるかを知ることは、大切なことだと思います。
そうした知識は、決して無駄になりません。それどころか、思わぬとこ
ろで、そうした知識が役に立つのです。
ちなみに、月刊誌「ラジオライフ」(三才ブックス)には特殊機器に関す
る情報があふれており、私も必ず読んでいます。
これは趣味の領域なのかもしれませんが、秋葉原をまわると、様々な特
殊機器類があり、見ていて飽きることがありません。
ただし、プロの探偵なら、安手のものではなく、一流の機器を使いたい
ものです。
●暗視スコープ
暗闇で目標物が視認できるスコープ。
●広帯域受信機
消防・救急無線・タクシー無線・エアーバンド・コードレスホンなどの様
々な電波を受信する受信機。
●コンクリートマイク
隣室の会話の振動をマイクで拾って、それを増幅して聞くためのマイク。
入手は容易ながら、価格は数万円〜数十万と高額。
●コードレスホン
家庭用アナログ無線式電話機の総称。市販されているコードレスホンの9
5%がこのタイプである。
親機子機間のやり取りを電波で行っているため、第三者による傍受が容易。
親機側の周波数(380.2125MHz〜381.3125MHz)を1
2.5kHzステップで受信すれば双方の声が聞こえる。電話機であるとと
もに電波を垂れ流している状態の無線機でもあり、第三者に会話を盗み聞
きされる可能性は捨てきれない。
●赤外線カメラ
赤外線照射により暗い場所でもフラッシュ無しで被写体を捕らえることが
出来る。
●周波数カウンター
無線式発信機の周波数を確認する機器。
●車輌追跡装置
車輌追跡用発信機と高性能指向性アンテナを用い、車輌の追跡が可能。
後追い尾行時に威力を発揮する。
●ピンホールカメラ
レンズ部分が1ミリから3ミリ程度と超小型。隠し撮りにも最も適したタイ
プのカメラで、尾行調査にも威力を発揮する。
●ピンホールレンズ
ビデオカメラのレンズ部分にセットすると1ミリから3ミリ程度の穴から
動画を撮ることができる。
●盗聴器発見機
盗聴器発見に特化した受信機。比較的安価で2万円前後から購入出来、プ
ロに依頼しなくても自分で調査が出来る。
ただ、この手の機器での調査はあくまで簡易調査であり、盗聴波がヒット
しなかったからといって決して安心は出来ない。
【探偵こぼれ話】
●尾行調査もハイテクの時代
特殊機器については、市販品を改造して使う場合もありますが、プロ相手
の専門業者もいますから、お金さえ出せばかなりいい機器を持つことが出
来ます。
尾行調査も、今はターゲットの車に発信区をつけて、携帯用PHSに表示
されるモニターをチェックしながら行う場合も少なくありません。
問題は「バッテリー」です。尾行調査が1償還続くとき、発信機のバッテリ
ーがなくなるため、交換しなければいけません。
バッテリーがなくなるたびに、探偵がターゲットの車に近付いて発信機を
交換するのは危険ですし、法律との兼ね合いもあります。
発信機をつける尾行は、ほとんどの場合、協力者がいます。
例えば、妻が夫の浮気調査を依頼した場合は、夫の車に発信機をつけるこ
とが出来たら尾行調査も楽に出来ますが、これは危険が大き過ぎます。