●調査の見通しをハッキリと伝えること。探偵として最低限のルールを
守る
これは探偵として「最低限のルール」ですが、「できない調査」は、絶
対に引き受けてはいけません。
残念ながら、できない調査を引き受けて、もしくは最初からやらない調
査を引き受けて、「結果が出なかった」と、調査費を請求する探偵も中
にはいるのです。
1週間の尾行調査を引き受けて、わずか数日しか尾行しなかったり、最
悪のケースになると、1時間たりとも尾行しない探偵もいるのです。
尾行調査は、技術がいると同時に、人手もかかります。
これらは悪質なケースですが、もちろんその責任はいつか自分に跳ね返
ってきます。探偵業界は決して広い業界ではありません。優秀な探偵の
名前がすぐに広がるのと同様に、悪質な探偵の名前もすぐに広がります。
こうした悪質なケースではなく、迷いながらも「何とかなるだろう」と
引き受けてしまうケースもあります。
しかしこれも、見通しを誤れば、結果的に依頼主に対してウソをつくこ
とになり、それは悪質なケースと変わらなくなる場合もあります。
探偵事務所には様々な依頼が来ます。それは想像以上です。難しくやり
がいのある依頼もあれば、簡単でつまらない依頼もあります。手間がか
かるのに、つまらない依頼もあります。依頼は多種多様で、それは想像
以上のはずです。
ここで大切なことが、「できない依頼」は引き受けないことなのです。
それは当然に思えるかもしれませんが、実際に探偵業をはじめてみると
分かりますが、「できない依頼」を引き受けてしまうケースは多いのです。
依頼者の話をきちんと聞き、できるかできないか、どのくらいの結果が
望めそうか、見通しをしっかりと立て、それを分かりやすく依頼主に説明
することが大切です。
依頼人の希望がが調査で100%満たされる事は多くありません。それを
契約時に依頼主が納得するかどうか、これが大切なのです。どのくらい納
得しても、トラブルになることがあるぐらいだからです。
したがって、調査の見通しを事前に依頬王に伝えることは、トラブルの回
避も理由にあります。
しかし、それがもっとも大きな理由ではありません。
事前に調査の見通しを伝えることは、探偵としての最低限の倫理なのです、
探偵業界のイメージは、決してよくありません。表に出ないだけで、トラ
ブルも少なくありません。
ただ、だからこそ、優秀で誠実な探偵は評価され、それに見合う報酬を得
ることができます。
その基本が、「できない依頼」は引き受けないことなのです。