●企業から漏れる個人情報などはほとんどが内部の人間の仕業。「犯人
」を見つける依頼も
とくに企業が中心ですが、「情報漏洩」に関する依頼も増えてきました。
とくに企業が持つ「顧客名簿」は、同業種ならノドから手が出るほど欲
しいものです。基本的に、企業は「営業活動」によって商売を行います
が、顧客名簿があれば営業活動はきわめて有利に行うことができるから
です。
ランダムに100万人に営業をかけるよりも、顧客名簿に基づいて1万
人に営業をかけるほうが、はるかに結果がいいのです。同業他社であれ
ばなおさらです。
探偵が受ける依頼は、「情報が漏洩している可能性がある。情報漏洩が
あるかどうか確かめて欲しい」そして、「情報が漏洩している。誰が漏
洩しているのか、突きとめて欲しい」この2つが代表的です。
興味深いのは後者です。
こうした依頼がある場合、依頼主は、すでに誰が情報漏洩を行っている
か分かっている場合が多いのです。そして、探偵は依頼主の企業担当者
から協力を得て、情報漏洩を行っている関係者を探します。
企業側が、分かっていながら探偵に依頼するのは、社内の人問関係があ
るからです。担当者が直接突きとめると、大きな問題になりかねないか
らです。
もしくは、探偵事務所に依頼したことを公言することで、情報を漏洩し
ている「犯人」にプレッシャーをかける目的もあります。
昨今、パソコンを駆使してインターネットを使って情報を不正に取得す
る「ハッカー」が注目されています。
しかしハッカーの狙いは、ほとんどの場合、政府機関などの公的機関で
す。しかも件数としてはごくわずかに過ぎません。
ごく普通の企業の場合、情報漏洩は「人間の手」によって行われます。
社内の人問が社外の人問に情報を漏らしたり、社外秘の書類を持ち出し
たりするのです。何の関係もない社外の人間が、情報を不正に取得する
ことはほとんどありません。
これには、本人が気づかないで情報を漏洩している場合もあります。
情報は、いわば「パズル」でもあります。ひとつひとつのピース(パズ
ル片)だけでは何が何だか分かりませんが、パズルを組み合わせれば、
それが何を描いているのか分かります、本人が、無意識のうちにパズル
片を第三者に渡してしまうことがあるのです。それが本人にとっても単
なるパズル片であれば、情報を漏洩したことに気づきません。
探偵になれば、「情報」とは何かを学んでいくでしょう。